ドリル式 知りたいことがわかる実戦中国語文法 改訂版

ドリル式 知りたいことがわかる実戦中国語文法 改訂版の詳細

＊発音だけを説明した章はありません。本の大きさがB5で、厚みは薄いですが、かなり満足のできる文法書です。構成は、左のページに、文法の説明（体系的）、その説明の横の細い欄に細かな説明があり、右のページに、練習問題があります。さらに、章の終わりに、見開きで応用問題があります。「本書はこれまで学校教材として提供されていました。」（まえがき）のためか、本は薄いのですが、体系的な説明の横の詳細が、「更に通常の文法書では多く省かれてしまう、学習者が知りたい素朴な疑問に痒い所に手が届くように答えています。」（まえがき）ということで、他の初級の文法書の「この本にあるけれどあの本には無い」という文法の説明が、この一冊に全て含まれている様に感じられます。始めの方から他の文法書では見た事のない”他们妈妈”と”他们的妈妈”の違い、”，”（コンマ）と”、”（読点）の違い等の説明があり、勉強になります。問題数が多いのも魅力です。問題は、例えば、”的”についてだと、一般的な問題の他に、「必要なものには○、省略してよいものには△、入れてはいけないものには×」という問題もあり、素通りしないで考させるという細かな配慮が感じられます。問題には、別冊ですが、解答だけではなくて、解説（必要な所で全てではありません。）があるのも、良心的と思います。他の特徴として、下記の文章がまえがきにあります。「本書の独自の編集姿勢は使用者の公表を博してきました。テキストのあちこちにばらばら出てきて学習者を悩ます様々な”了”の使い方、”能””可以””会”の使い分け、各種の保護等々を、学ぶ者の立場に立って、学びやすく、分かり易く対比させて説明しているからです。」（まえがき）「私が本書を編んだ最大の目的は、学習者の頭の中に整然として引き出しを作ることです。」（まえがき）初級の文法書については、多くの文法書に取り組みましたが、この文法書だけで良かったかな・・・と思える程に、満足のできる文法書で、お薦めです！！＊語学の得意な人はこの一冊から。でも、（自分の学び始めの頃を考えると・・・）語学の習得に不安のある方は他の初心者用の一冊を終えた後に適していると思います。（初心者用の一冊と並行しても可と思います。）