憑神 (新潮文庫)電子ブックのダウンロード
憑神 (新潮文庫)
によって 浅田 次郎
3.7 5つ星のうち(60人の読者)
憑神 (新潮文庫)電子ブックのダウンロード - 内容紹介 時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった! とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿は、抱腹絶倒にして、やがては感涙必至。傑作時代長篇。 内容(「BOOK」データベースより) 時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった!とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿は、抱腹絶倒にして、やがては感涙必至。傑作時代長篇。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 浅田/次郎 1951(昭和26)年、東京生れ。’95(平成7)年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、’97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、’07年『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
憑神 (新潮文庫)の詳細
本のタイトル : 憑神 (新潮文庫)
作者 : 浅田 次郎
ISBN-10 : 410101924X
発売日 : 2007/4/25
カテゴリ : 本
ファイル名 : 憑神-新潮文庫.pdf
ファイルサイズ : 29.03 (現在のサーバー速度は25.07 Mbpsです
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ツキに見放された幕末の貧乏武士、別所彦四郎。小さな祠を拝んだことがきっかけで、とんでもない神々に取り憑かれてしまう。読み終えてみれば・・・人柄も才能も申し分ないのに運のみを欠いた男が、それでも義を重んじ、愚直に生き、決めた道を貫き通すという、古くさいがかっこいい男の美学の物語であり、おなじみの浅田ワールドではあった。が、貧乏神、疫病神、死神といった面々が参入したことで、他の作品にはない妙味が加わった。神たちの造形と彦四郎とのやりとりはなんともいえないおかしみがあって飽きさせない。おかしみの中から、泰平の世に身を持て余すように生きる武士の悲しみがじんわりと染み出してくる。貧乏神に矜持を教わり、大方の武士同様それを失いつつあったおのれに気づく彦四郎。迷いつつも武士の本分を見定めていき、最後に意を決した彼の輝きは、ついに神々さえも凌ぐ。あっぱれなセリフも多々。「馬鹿か利口かを考えおれば、そもそも武士などはとうにこの世から消えておりましょう」「武士道に要領なぞあってたまるか。いや、そもそも人の道に要領などないわい。義か不義か、選ぶ道はふたつにひとつでござろう」「物事の道理は、数の多寡で決まるものではござらぬ」「拙者は大樹公おひとりの影武者にはあらず、・・・徳川の天下二百六十年の影武者にござる」「戦は勝ち負けではない。勝ちっぷりと負けっぷりじゃ」「みなみなさま、なにとぞこの屍を踏み越えて、太平の世をお開き下されよ」・・・ほれぼれするあまり、引用が多くなってしまった。読みやすく、おもしろく、ぐっとくる。時代小説になじみの薄いかたにもおすすめです!
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